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うつ病だった

depression

私がうつ病になった時、心も体も魂も錆びていった。日に日に埃がつもり、埃を払えない状態で、何もかも重くのしかかってきた。たかが埃がすごく重たい。やがて埃は空気中の水分を吸い、硬く、重たく蓄積し錆びのように動かすことができなくなり、そして固着した。全ての機能が衰え表情はなく、生気が全くない。こんな状態で一年が過ぎた。そんな錆びた状態でも当時のことははっきり覚えている。先日長男と飲んだ。今だから話せるけど、あの時『親父は死ぬんだな』と思ったと話してきた。次男にも当時言われたことが『大丈夫か、、 死んでいるみたいだ』確かに毎日死ぬことしか考えていたなった。その様なイメージ、シュミレーションを常にしていると、周囲の人が見てもわかるぐらい、その様な見た目になるものなのか。今思えば経営者としてのスキル不足で関係者さま、お客さま、家族にも多大な迷惑をかけ、自分でどう責任を取る事が出来るのか、、考えれば考えるほど思考がまとまらなく簡単なことでさえ判断する事が出来なくなった。解決できない問題が重なりキャパを超え、現実として受け止めるられない事態に陥った事で脳が、心が、無意識の内に逃げ出し、体という物体だけ取り残された。(中略)

 

『きっとこんな日が来る』

ある朝、ゴミ出しに玄関を開けた時、うつ病以来初めて『少し、、少しだけ、気持ちいい?かも』錆びたゼンマイがキシム様な感覚に思えた。

​うつ病は本人もつらい、しかしそれ以上につらいのは家族。

うつ病 before after 2016-2020

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